{備忘録}小説に出てきた難しい言葉や漢字まとめ:その他エンタメも含む(随時更新)

{備忘録}小説に出てきた難しい言葉や漢字まとめ:その他エンタメも含む(随時更新) | 不知火九斗-しらぬいきゅうと- from Hisatono 教養
2024.08.11
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　小説に出てきた言葉で私が分からなかった、もしくは厳密な言葉の意味を分かっていないと感じたものをまとめた備忘録です。漫画など、小説以外のエンタメも含まれています。また、AIで出力したイメージ図も載せているので、エンタメ程度にお楽しみください。

　みなさまが未知の言葉と未開の作品に出会えることを願っています。

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ア行

暗愚-あんぐ-

　道理に暗くおろかなこと。物事の是非を判断する能力に欠ける者。また、おろか者。

余が弱冠の時より今日にいたるまでの生活は、悉皆偶然に出でたる僥倖にして、その然るゆえんは必ずしも余が暗愚、先見の明なきがために非ず。

福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
福沢諭吉全集 33作品（学問のすすめ、慶応義塾学生諸氏に告ぐ ほか）【電子書籍】[ 福沢諭吉(Fukuzawa Yukichi) ]

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～
貴族転生（1） 恵まれた生まれから最強の力を得る （ガンガンコミックス　UP！） [ 三木なずな ]

衣桁-いこう-

##メモP23はてしない物語

一族郎党-いちぞくろうとう-

固唾をのんでいた武田の一族郎党たちも

花田清輝「鳥獣戯話」
対訳　鳥獣戯画 （新おはなし名画シリーズ　23） [ 辻　惟雄 ]

　血縁者とその従者や家臣、家来。家族や関係者だけでなく、有力者を中心に利害関係がある者も指す。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

貴族転生（1） 恵まれた生まれから最強の力を得る （ガンガンコミックス　UP！） [ 三木なずな ]

淫蕩-いんとう-

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多くの人の玩弄物になると同時に、多くの人を弄んで、浮きつ沈みつ定めなき不徳と淫蕩の生涯の、その果がこの河添いの妾宅に余生を送る事になったのである。

永井荷風 「妾宅」
荷風随筆集　下 妾宅他18篇 （岩波文庫　緑41-8） [ 野口　冨士男 ]

　酒色など、みだらな享楽にふけってだらしがないこと。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事
黒執事（1） （Gファンタジーコミックス） [ 枢やな ]

鋭鋒-えいほう-

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敵の鋭鋒を避ける笑いだ。つまり、ごまかしの笑いである。

太宰治, 「家庭の幸福」
家庭の幸福【電子書籍】[ 太宰治 ]

　鋭い矛先。または人を攻め立てること。言葉や文章で攻める場合によく用いられる。

{参考文献}

衣紋掛け-えもんかけ-

##メモP23はてしない物語

燕尾服-えんびふく-

祖父は勿論、早朝から燕尾服を着て姿を消したのである。家に残っているのは、祖母と母だけである。末弟は、自分の勉強室で、鉛筆をけずり直してばかりいた。泣きたくなって来た。

太宰治 「ろまん燈籠」
ろまん燈籠改版 （新潮文庫） [ 太宰治 ]
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出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

　男性の正式礼服のこと。色は黒で、上着の後ろの裾が長く、先端がツバメ(燕)の尾のように二つに割れている。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事
黒執事（1） （Gファンタジーコミックス） [ 枢やな ]

於いて-おいて-

　(説明なし)

カ行

懐妊-かいにん-

細君はその月から懐妊して、玉のような男子か女子か知りませんが

 夏目漱石「文芸の哲学的基礎」
文芸の哲学的基礎【電子書籍】[ 夏目漱石 ]
文芸の哲学的基礎 （講談社学術文庫） [ 夏目漱石 ]

　妊娠すること。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～
貴族転生（1） 恵まれた生まれから最強の力を得る （ガンガンコミックス　UP！） [ 三木なずな ]

瓦解-がかい-

幕府が瓦解し時勢が一変し、順風に帆を揚げたような伊藤の運勢が下り坂に向ったのを看取すると、天性の覇気が脱線して桁を外れた変態生活に横流した。

内田魯庵 「淡島椿岳」
新編思い出す人々 （岩波文庫） [ 内田魯庵 ]

　一部の乱れや崩壊が広がって全体が壊れること。組織的な物事の全体がこわれること。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～
貴族転生（1） 恵まれた生まれから最強の力を得る （ガンガンコミックス　UP！） [ 三木なずな ]

馨しい・香しい・芳しい-がくわしい-

奇麗に傷口を洗ってやって、その上、傷口へ二三度香しい息を吹きかけてやって云いました。「さあ、ゆるゆる歩いて明るいうちに早くおうちへお帰りなさい。これからこんな事をしてはいけません。王様はみんなご存じですよ。」

宮沢賢治 「双子の星」
双子の星 （日本の童話名作選） [ 宮沢賢治 ]

　香りやにおいがよい。心が引かれる。好ましい。素晴らしい。立派。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事
黒執事（1） （Gファンタジーコミックス） [ 枢やな ]

下賜-かし-

ペエトル一世が、王女アンの結婚を祝う意味で、全国の町々に、このような小さい公園を下賜せられた。この東洋の金魚も、王女アンの貴い玩具であったそうな。私はこの小さい公園が好きだ。

太宰治「女の決闘」
女の決闘【電子書籍】[ 太宰治 ]

　身分の高い人が、身分の低い人に物を与えること。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～
貴族転生（1） 恵まれた生まれから最強の力を得る （ガンガンコミックス　UP！） [ 三木なずな ]

牙城-がじょう-

牙城は自ら崩してこそ…か

黒執事89話

　城の中で主将や大将がいる所。組織や勢力の本拠地。なお、”牙”は牙旗(意：大将旗)のこと。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事
黒執事（1） （Gファンタジーコミックス） [ 枢やな ]

禍福-かふく-

##47はてしない物語

伽藍-がらん-

どんなに所謂「厳粛」の場であっても、そこへこの言葉が一言でもひょいと顔を出すと、みるみる憂鬱の伽藍が崩壊しただのっぺら坊になってしまうような心地がするものですけれども

太宰治 「人間失格」, 新潮文庫, 1952年, p.32

　伽藍とは僧が修行する清浄閑静な場所のこと。本文では、本来の意味での伽藍の他、何もなくて広々としているという意味の”がらんどう”をイメージする人もいると思われる。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 太宰治 「人間失格」
①斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 （文春文庫） [ 太宰 治 ]
②人間失格改版 （新潮文庫） [ 太宰治 ]

家令-かれい-

　皇族や貴族等に仕える、使用人の監督者。

　律令制での定義は、”一品(いっぽん)以下四品(しほん)までの親王・内親王家、および三位以上の公卿の家で、家務を総括した職員”。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事

諫言-がんげん-

　目上の人の欠点や過失などを指摘し、忠告すること。またはその言葉。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

麾下-きか-

　将軍に直属する家来。ある人の指揮下にあること。またはその者。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

亀鑑-きかん-

ひたすら公平、紳士の亀鑑

太宰治, 「家庭の幸福」

　判断の基準となる手本や模範のこと。”亀”は占いに用いる亀の甲羅を、”鑑”は鏡を指す。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 太宰治, 「家庭の幸福」

義挙-ぎきょ-

　正義のために起こす企てや行動のこと。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

機知/機智-きち-

何の芸も機智も勇気も無く

太宰治, 「家庭の幸福」

　その場の状況に応じてとっさに対応できる鋭い知恵、才知。ウイットに富んでいる。機転が利く。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 太宰治, 「家庭の幸福」

喫驚/吃驚-きっきょう-

如来の向うから歩いて来るのに喫驚した。三度目に尼提の曲った路にも如来は悠々と歩いている。

芥川竜之介「尼提」
青空文庫

　驚くこと。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事

巨躯, 巨軀-きょく-

彼がそのチャンポンをやって、「どれ、小便をして来よう。」と言って巨躯をゆさぶって立ち上り、その小山の如きうしろ姿を横目で見て、ほとんど畏敬に近い念さえ起り、思わず小さい溜息をもらしたものだが、つまりその頃、日本に於いてチャンポンを敢行する人物は、まず英雄豪傑にのみ限られていた、といっても過言では無いほどだったのである。

酒の追憶【電子書籍】[ 太宰治 ]

　巨体。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

僥倖-ぎょうこう-

僥倖に、白昼の出水だったから、男女に死人はない。二階家はそのままで、辛うじて凌
いだが、平屋はほとんど濁流の瀬に洗われた。

絵本の春 [ 泉鏡花 ]

　思いがけない幸運のこと。また、幸運を願い待つこと。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事
  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

狭量-きょうりょう-

　他人の言動や周りの状況を受け入れず、他人に対して思いやりがないこと。心が狭い。度量が狭い。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

玉石混交, 玉石混淆-ぎょくせきこんこう-

　価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。

　※”玉石混淆”は常用外漢字が使われているため、”玉石混交”でも間違いではありません。ただし、”玉石混合”は誤りですのでご注意ください。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～
貴族転生（1） 恵まれた生まれから最強の力を得る （ガンガンコミックス　UP！） [ 三木なずな ]

麒麟児-きりんじ-

　才能が優れた、将来性のある若者。

{参考文献}

{使われていたエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～:巻数等不明
貴族転生（1） 恵まれた生まれから最強の力を得る （ガンガンコミックス　UP！） [ 三木なずな ]

慧眼-けいがん-

　物事の本質を見抜く洞察力、眼力。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

御託-ごたく-

　偉そうに自分勝手なことを言い立てること。また、その言葉。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る

サ行

収穫逓増-しゅうかくていぞう-

　投資行動をするとそれに見合った以上の生産増加が見込まれる状況を指す。例えば、経済分野では労働者や設備を増やす、農業分野では農地に肥料を与えるといった行為が投資行動と言えます。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事

首魁-しゅかい-

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　悪事の首謀者。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

殊勝-しゅしょう-

　特に優れていること。心がけや行動などが感心するに値すること。神々しく、心打たれる様子。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • ぐらんぶる

上奏-じょうそう-

　天皇に意見や報告を申し上げること。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

辛苦-しんく-

##54はてしない物語

糟糠-そうこう-

　糟糠の意味は粗末な食べ物、値打ちのないもの、つまらないもの、貧しい生活といったネガティブなもの。しかし、人間失格で使われているように、”糟糠の妻”となっている場合は異なる。:次項、”糟糠之妻”参照

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

糟糠之妻-そうこうのつま-

それは自分の糟糠の妻の如き好伴侶で、そいつと二人きりで侘びしく遊びたわむれているというのも、自分の生きている姿勢の一つだったかも知れないし

太宰治 「人間失格」, 新潮文庫, 1952年, p.52

　貧しいときから苦労を分かち合ってきた妻のこと。”糟糠”単体ではマイナスな文面で使われることが多いように思えるが、”糟糠之妻”となるとプラスの文脈となる。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 太宰治 「人間失格」
①斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 （文春文庫） [ 太宰 治 ]
②人間失格改版 （新潮文庫） [ 太宰治 ]

壮麗-そうれい-

##39はてしない物語

息災-そくさい-

　病気をせず元気なこと。無病息災。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

タ行

泰然-たいぜん-

　落ち着いていて動揺しないさま。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

跳梁-ちょうりょう-

　良くないものが蔓延ること。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

直諫-ちょっかん-

　目上の人に対して遠慮することなく忠告すること、間違いや良くない点を改めるように言うこと。

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

廷臣-ていしん-

##メモ39はてしない物語

天地開闢-てんちかいびゃく-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

同衾-どうきん-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事

督促-とくそく-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

ハ行

霹靂-へきれき-

{参考文献}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

{この言葉が出てくるエンタメ}

芳飯-ほうはん-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 黒執事

盤石,磐石-ばんじゃく-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

睥睨-へいげい-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

没交渉-ぼっこうしょう-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

マ行

無辜-むこ-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

謀反-むほん-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

ヤ行

結納品-ゆいのうひん-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

与太者

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 人間失格p.44

夜伽-よとぎ-

　夜、物語などをして相手になること。寝所で、女が男の相手をすること。また、警護や看護、お通夜(つや)などのために、夜通しそばにつき添うこと。

{参考文献}

{使われていたエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～
貴族転生（1） 恵まれた生まれから最強の力を得る （ガンガンコミックス　UP！） [ 三木なずな ]

ラ行

羅刹-らせつ-

{参考文献}

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

欄干-らんかん-

##39はてしない物語

吝嗇-りんしょく-

極端に倹約吝嗇の私にとって、受信機購入など、とんでも無い大乱費だったのである。

太宰治, 「家庭の幸福」

人間失格p.45

{この言葉が出てくるエンタメ}

  • 太宰治 「人間失格」
①斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 （文春文庫） [ 太宰 治 ]
②人間失格改版 （新潮文庫） [ 太宰治 ]

論功行賞-ろんこうこうしょう-

{参考文献}

{使われていたエンタメ}

  • 貴族転生～恵まれた生まれから最強の力を得る～

倫敦-ロンドン-

{参考文献}

{使われていたエンタメ}

  • 黒執事
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